理科実験から仏様の存在を知る

平成29年10月30日 山陰中央新聞読者のページの記事です。

仏様に出会う

出雲市斐川町・仁照寺住職  江角弘道

日本では、仏様になられたご先祖や故人の霊が、お盆の時期に帰って来られると考えられていて、家族や親戚がお仏壇の前に集まり、仏様をお迎えし、供養をします。通常、その仏様は、私たちの目には見えないので、本当に帰っていらっしゃるのかわかりません。しかしながら、仏様は肉眼では見えませんが、心の目を開くと、仏様に出会うことが出来るのです。そのことを分かりやすく、携帯電話を使った簡単な理科実験で説明したいと思います。

ご存知のように、携帯電話は、ここにいない人とも話すことができます。つまり、見えない人とも話すことができます。それは、目に見えない電波・正確には電磁波がこの空間に広がってあるからです。電磁波は、見えないけれどもあります。世の中には、空気など目に見えないものでもあっても、この空間に広がっています。

今、理科実験として、この私の携帯電話をアルミホイルで、包んでみます。そして、他の人から電話をしてもらいます。そうすると、私の携帯電話の受信音はしません。つまり、私の携帯電話は、受信できなくなってしまいました。これは、電磁波がアルミホイルに吸収されて、その中の携帯電話まで届かないということです。これは、車の運転中にトンネルに入ると、カーラジオが聞こえなくなるのと同じ現象なのです。

仏様は、この電磁波とよく似ています。お経には、「仏様は、この全宇宙に充満していて、広くすべての命あるものの前に現れている」(華厳経)と書いてあります。

この空間に電磁波が拡がっているように、この空間には仏様が溢れているということですが、しかし、私たちには、仏様は見えません。それは何故かというと、通常私たちは、煩悩だらけで生活しているからです。携帯電話をアルミホイルで包んだら受信できなくなったように、私たちは煩悩に包まれているから仏様が見えません。煩悩を捨てると仏様の声が聞こえ、姿が見えてきます。白隠禅師(1686~1969)が「衆生本来仏なり」と言われたように、私たちはみな仏様の心を持っています。それは煩悩の真下にあるのです。

そして、「仏様は、いつも離れずあなたの真正面にいらっしゃって、母の子をおもうごとくまします」とお経にあるように、慈悲の面を向けて、私たちを見つめていらっしゃいます。さらに、「仏様は、正法の雨(甘露の法雨)降らして、諸々の煩悩を除滅する」(華厳経)とあります。

電磁波にもその強度が強い場所と弱い場所があるように、「見えないいのち」つまり仏様にも良く見えたり聞こえたりする強度の強い場所があるようです。それは、お仏壇の前です。つまり、そこがパワースポットになっています。

だから、お仏壇の前に座って、お経を読む、あるいはお念仏をする、または坐禅をすると、あなたの心の中に、仏様の声が聞こえたり、姿が思い浮かぶのです。毎日、朝夕に続けることが大切なことです。

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