報道関係

2009年(平成21年)9月3日(木曜日) 山陰中央新報
亡くなった娘の人形を前に、生命の尊さを訴える 江角由利子さん
 飲酒運転事故の被害で娘を失った斐川町の江角由利子さん(61)が1日、出雲市西林木町の出雲北陵高の創立100周年記念文化祭で講演し、つらい過去を振り返り、同校と出雲北陵中の生徒、教職員ら750人に命の尊さを訴えた。
 江角さんは1999年、鳥取大生だった次女の真理子さん(当時20歳)を飲酒運転の暴走車に奪われた。今は島根被害者サポートセンター(フリーダイヤル 0120・556・491)の活動に加わっている。
 同乗の友人を含む3人の等身大の人形(ひとがた)を横に置いた江角さんは、「亡くなった娘らの生命のメッセージ」と題して講演。いずれハンドルを握ることになる生徒らに「加害者にならない努力はたくさんできる。それを怠った時に悲しい思いをする人が生まれる」と訴えた。
 生徒らは講演に合わせ、1千個のハート形の折り紙をつなぎ合わせて巨大ハートを作った。江角さんは「夢と希望をかなえる条件は、生きているということ。生命はひとつしかない」と語り掛けた。
 

報道関係へ戻る >>