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高校生に生へのメッセージを送る江角由利子さん |
若者に命の尊さを伝える「命の授業」が15日、浜田市旭町の浜田高校今市分校であった。飲酒運転の車に衝突され、当時鳥取大3年生だった次女を亡くした斐川町の江角由利子さん(62)が講演し、聴講した全校生徒40人が生きるありがたみをかみしめた。
命の授業は、同校の依頼を受け、島根被害者サポートセンターや県などが開催。15、16の両日開かれている同校の文化祭行事の一環として行われた。
江角さんは次女の真理子さん=当時(20)=の等身大オブジェの隣に立って講演。初めに、真理子さんが1999年、鳥取県内の国道で飲酒運転の車に正面衝突され、亡くなった事故について説明した。
続いて真理子さんが、県立大生遺棄事件の被害者、平岡都さん=当時(19)=と同じように海外留学の夢を抱き、アルバイトを重ねていたことを紹介。
「真理子も平岡さんも夢を突然奪われてしまった。人は生きているだけで幸せだから、みんなは生きているありがたみを感じて夢を追いかけて」とメッセージを送った。
3年の梨子木祥平君(18)は「あらためて、自分や周囲の命を大切にしなければならないと思った」と話した。 |