報道関係

2008年(平成20年)8月15日(金曜日) 島根日日新聞
 
メッセージを伝える江角由利子さん
(写真=左)
 飲酒運転事故や殺人事件などで理不尽に生命を奪われた犠牲者の等身大のパネルや、生きていた証の靴、それぞれの家族のやりきれない悲痛な思いが書かれたメッセージなどを展示した「ミニ生命(いのち)のメッセージ展in多伎」が出雲市多伎町小田の海辺の多伎図書館展示スペースで始まった。十七日まで。

海辺の多伎図書館
 展示されているのは、悪質な飲酒運転によって夢や希望を絶たれた斐川町出身の江角真理子さん(当時20)、大谷知子さん(当時21)、大庭三弥子さん(当時21)と、近所の男の一方的な妄想や邪推によって殺害され、父親・消防士としての将来を奪われた浜田市の石川秀治さん(当時36)の四人の「生命のメッセージ」。
 多伎は、真理子さんの母・由利子さんの郷里。毎年この時期になると祖父母のもとに里帰りした真理子さんとの思い出の地だ。
 由利子さんは、「特別な思いがある。真理子が幼い時に泳いだ多伎の海が見えるこの地に立たせ、そして、“生かしたい”」と、真理子さんのパネルを感慨深く見つめる。
 また、十九日から二十四日まで、大谷知子さんが二歳まで過ごしていたという大社町の大社図書館で、さらに大社にゆかりのある人を加えた「ミニ生命のメッセージ展」も開かれる。
 知子さんの母・浩子さんは、「一番大事なものは命。自分の命も、他人の命も、一つの命がどれだけ沢山の命を支えているのかを考えてほしい」と訴える。
 九月十二、十三、十四日には、ビッグハート出雲で「生命のメッセージ展in出雲」が開かれ、百三十二の命のメッセンジャーの展示や、映画「0(ゼロ)からの風」の上映などがある。映画鑑賞券は千円。鑑賞券は、ビッグハート出雲で販売中。
 

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