報道関係

2008年(平成20年)10月4日(土曜日) 島根日日新聞
 「生命のメッセージ展in出雲」からはじまった次世代へのメッセージ――。二日、出雲工業高等学校学園祭の「工雲祭」の一画に、「生命のメッセージ展in出工」と題したコーナーが設けられ、同校放送部が取材した同展の記録ビデオの上映や、同展のシンボルともいえる「いのちハート」の制作コーナーで、生徒らは「命」の重さを体感していた。同校交通安全委員会、人権同和教育部の主催。
 会場には、同展実行委員会の江角由利子さんも駆けつけ、悪質な飲酒運転の犠牲となった江角真理子さん(当時20)、大谷知子さん(当時21)など理不尽に生命を奪われた犠牲者の等身大の人型パネルを展示。先月十二日から十四日まで、ビッグハート出雲で開かれた同展を連日のように訪れ、撮影した同校放送部制作の記録ビデオを上映。会場を訪れた生徒一人ひとりが思いを託した、折り紙百三十三枚からなる「いのちハート」(1m×1m)を制作した。
 NHK杯全国放送コンテストに九年連続出場、高等学校総合文化祭常連校の同校放送部が、同展の様子を準備段階から四日間にわたって取材した記録ビデオは、同展関係者の思いや訪れた人々の感想を交え、十九分間のビデオに集約。高校生の観点で命の重さを訴えている。
 真剣な面持ちでビデオに見入っていた真理子さん、知子さんの中学の後輩にあたるという同校一年の女子生徒は、「言葉に出来ないような気持ち。命を大切にしていきたい」と感想を話す。
 同部の顧問を務める吉川めぐみ教諭は、「(同展は)心に届くものがある。生徒たちに、人の命の大切さを伝えたい。頭でなく、心でわかってほしい」と、話す。
 

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