報道関係

2012年(平成24年)7月27日(金曜日) 山陽新聞
命の大切さ感じて
倉敷で「ミニ・メッセージ展」開幕
故人の写真や遺族のメッセージが張られたオブジェ。遺品の靴は「生きた証し」として並ぶ

 危険運転による交通事故、犯罪などで命を奪われた人の遺品や遺族の言葉を通じて命の大切さを訴える「ミニ・生命(いのち)のメッセージ展 in 倉敷」が26日、倉敷市掘南のアーバンホール倉敷堀南で始まった。27日まで。
 「メッセンジャー」と呼ばれる故人の身長と同じ高さに切り抜いたオブジェ58点を展示。生前の写真、事件・事故の概要、遺族が悲しみや悔しさをつづった言葉などともに、足元には遺品の靴が並べられている。
 相手運転手の不注意事故で亡くなった2歳児の写真は屈託のない笑顔を見せ「僕の命は二度と蘇りません。その重さを噛みしめて」と訴える。
真剣な表情でバッターボックスに立つ13歳の少年の写真の下には「家族がそろったあの幸せな頃に戻りたい。ただそれだけ」と遺族の悲痛な思いが書かれている。
 息子が2人いる同市西富井、主婦大西幸枝さん(39)は「人ごととは思えず涙があふれた。私たち一人一人の意識が大切ですね」と話した。
 無免許、飲酒運転の車にはねられて息子を亡くした鈴木共子さんが代表理事を務めるNPO法人いのちのミュージアム(東京)による全国巡回展の一環で、同市内では初開催。同NPOのメンバーで、娘が飲酒運転の車に衝突され亡くなった江角由利子さん(64)=島根県=は「現実を知ることで命の大切さを感じてもらい、加害者が一人でも減ってほしい」とした。
 この日は、鈴木さんをモデルにした映画「0(ゼロ)からの風」の上映、江角さんの講演もあった。27日は午前10時〜午後4時。午後1時から同映画の上映、午後3時15分から交通事故で娘を亡くした女性の講演がある。無料。


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