報道関係

2012年(平成24年)9月27日(木曜日) 朝日新聞
命の大切さ写真で伝える
「これは2番目によく履いていたんです」と、展示されている江角真理子さんの靴に触れる母由利子さん(左)=智頭町の智頭病院
◆13年前、鳥取大生の交通死亡事故


 犯罪や事故の犠牲者の姿を紹介する「命の大切さを訴えるパネル展」が、智頭町の智頭病院で開かれている。智頭署の犯罪被害者支援ネットワークと、 犯罪被害者自助グループなごみの会の主催。26日には、13年前に同町内で起きた交通事故で亡くなった鳥取大の女子学生3人のうち、展示されている2人の 遺族が訪れた。

 訪れたのは江角真理子さん(当時20)の母で島根県出雲市の由利子さん(64)と、大庭三弥子さん(当時21)の父で福岡県糸島市の茂彌 さん(65)。パネル展には、2人の人型オブジェや履いていた靴が展示されている。このほか、事件や事故の犠牲になった4人の写真や遺族のメッセージも紹 介されている。

 江角さんと大庭さんらは智頭町市瀬の事故現場にも足を運び、花束やハートの飾りなどを供えた。茂彌さんは、「もう13年と思う半面、まだ 13年とも思う。だけど時間が経ってもこうして覚えていてもらえるのは、幸せなことですね」と話した。この日は事故当時、捜査にあたった智頭署の福本芳郎 警部補(54)も同行した。

 パネル展は10月3日まで。その後は鳥取市河原町渡一木の河原町中央公民館に移って17日まで。(村井七緒子)
 

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