報道関係

2008年(平成20年)6月1日(日曜日) 山陰中央新報
 一九九九年、鳥取県智頭町の国道で飲酒運転の車に衝突され、鳥取大生の娘を同時に亡くした島根県斐川町の遺族が、鳥取市湖山町南四丁目の同大付属図書館で、遺品展「生命(いのち)のメッセージ展」を開催。三十一日までの展示を通じ、命の尊さを訴えた。
 事故では、軽自動車に乗っていた江角真理子さん=当時(20)、同町神氷、大谷知子さん=当時(21)、同町富村、大庭三弥子さん=当時(21)、福岡県出身の三人が犠牲になった。展示は江角さんの母由利子さん(60)と大谷さんの母浩子さん(52)が、同年三月の斐川町立図書館に続き開いた。
 会場では、三人の等身大のパネルや生前の写真約五十枚、靴、事故の様子を伝える新聞記事、同大の友人たちの寄せ書きなどを展示。江角さんは最終日の三十一日、「娘たちも大学に帰ってこれて喜んでいるでしょう。きょうが彼女たちの卒業式です」と感慨深げに話した。
 江角さん、大谷さんは九月十二日から三日間、出雲市で事故や犯罪などの犠牲者百三十人の遺族が全国から集う会を準備中。大谷さんは「普段当たり前のように感じる命が、実はどれほど大切なものかを考えてほしい」としている。  
 

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