報道関係

2008年(平成20年)6月5日(火曜日) 島根日日新聞
 三日、出雲市今市町ラピタ本店大会議室で開かれた安全運転管理者等講習会の会場前に、悪質な交通事故でこの世を去った三人の等身大の人型や生前愛用していた靴、名前が記された大きな赤いハートを展示した「生命のメッセージ」コーナーが設けられ、生命の重さを伝えた。
安全運転を呼び掛ける江角由利子さん
(写真=中央)
 展示されたのは、一九九九年十二月二十六日、飲酒運転で反対車線からはみ出した暴走車によって、夢や希望を絶たれた江角真理子さん(当時20)、大谷知子さん(当時21)、大庭三弥子さん(当時21)の「生命のメッセージ」。
 そこには、それぞれの家族から亡き娘へ寄せた愛情溢れるメッセージとともに、やりきれない家族の悲痛な思いがつづられている。
 会場には、真理子さんの母親・由利子さんも駆けつけ、「加害者にならない努力は出来るが、被害者にならない努力は出来ない。しかし、飲酒運転が殺人者になるという意識は低い」と参加者らに安全運転を呼び掛けていた。
 同講習会に参加、同展示を見つめていた平田自動車学校の金筑秀樹さん(55)は、「全ての死亡事故において、お互いが『まさか』と思っている。速度制限などは、その道の危険度を表しているのに、それを認識していない勉強不足なドライバーが多い。車は人間の力を遥かに超えているが、事故は人間の力で回避しなければならない。一人だけが、気をつけて運転していても、事故は避けられない。
  息子を飲酒運転の暴走車で亡くし、飲酒運転の厳罰化を求めている神奈川県在住の鈴木共子さんをモデルにした映画「0(ゼロ)からの風」の上映などが予定されており、七月下旬から、映画鑑賞券が発売開始となる。
 

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