報道関係

2008年(平成20年)8月15日(金曜日) 朝日新聞
人形のオブジェを前に来館者に説明する江角由利子さん(左)=出雲市多伎町小田
 事件や事故で突然、命を失った4人の遺品を人形のオブジェとともに展示した「ミニ生命(いのち)のメッセージ展」が、出雲市多伎町の市立海辺の多伎図書館で開かれている。全国132人の遺品を集めたメッセージ展が、9月12〜14日に同市のビッグハート出雲で開かれるのを前に、同展を知ってもらおうと企画された。8月17日まで。
 遺品が展示されているのは、99年12月に鳥取県の国道で、対向車線を超えた飲酒運転の乗用車と衝突し亡くなった、江角真理子さん(当時20)、大谷知子さん(同21)、大庭三弥子さん(同21)と、05年7月に近所の男に包丁で刺されて亡くなった石川秀治さん(同36)。
 身長と同じ高さでつくられた人形のオブジェには、故人の写真や「愛(いと)しい娘への慟哭(どうこく)の思いはつきない」など遺族のメッセージのほか、生前に履いていた靴も展示されている。
 江角さんの母由利子さん(60)は「命があるのが当たり前でないということを感じてほしい」と話す。
 4人の展示は、19〜24日、同市大社町の市立大社図書館でも開かれる。
 

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