報道関係

2008年(平成20年)8月26日(火曜日) 島根日日新聞
 
鳥取の自助グループの手作りハートの前で。江角由利子さん
 九月十二日から十四日までの三日間、出雲市駅南のビッグハート出雲で開かれる「生命のメッセージ展 in 出雲」の実行委員として奔走している江角由利子さん(60)。この展示をきっかけに、遺族同士のつながりを深めたいと、県からの補助を受け、県内の犯罪被害者の自助グループ「ひまわりの会」を立ち上げた。
 一九九九年十二月二十六日、娘・真理子さん(当時 20)が、悪質な飲酒運転の犠牲となり、この世を去ってから八年半。「一番助けられたのは、遺族の会。今度は、恩返しを」と江角さんは話す。
 真理子さんが亡くなってから、人生が一転。「楽しむことに罪悪感がある。うれしい事も、心から喜べない」という江角さん。初孫が誕生した今もなお、複雑な思いが入り交じる。「最近、やっと花や空がきれいだと思えるようになった」----。
 そんな江角さんを支えたのが、全国交通事故遺族の会。東京をはじめ、全国を飛び回った。お金も、家族の理解も必要。しかし、それだけのメリットはある。「好きなことが言える。洗いざらい話せた。はき出す場。これがなかったら、今の私はない」。思いを分かち合える遺族同士の繋がりがあった。
 「遺族同士の繋がりを一番大切にしていきたい。ひまわりの会を通して、もとの人生に修繕し普通のおばあさんになっていきたい」と思いは募る。
 現在、会員は江角さん一人。「犠牲となってから、悲しみを外に出せない人や、家の中にこもっている人に、
ぜひ参加してほしい」と呼びかける。
 同会入会連絡先は、江角さん(電話0853・72・8379)まで。
 

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