報道関係

2009年(平成21年)1月15日(木曜日) 山陰中央新報
犯罪被害者支援へ官民で連携する「やすぎ被害者支援ネットワーク」の総会が14日、安来市今津町の安来署であった。交通事故で娘を亡くした斐川町神氷の江角由利子さん(60)が講演し、会員や署員ら55人に支援拡大を訴えた。
 江角さんの娘真理子さん=当時(20)は1999年12月、友人の車に同乗して鳥取県内を通行中、飲酒運転の車に衝突され、友人二人とともに命を奪われた。

 「あの日以来、家事もできなくなった」という江角さんは、真理子さんや友人の遺品と、昨年9月に出雲市で催した「生命のメッセージ展」のニュース映像を紹介。「理不尽に命を奪われることは家族や友人にも影響を与え、離婚や家庭崩壊のケースも多い」と、遺族の立場を話した。
娘の服など遺品を紹介しながら被害者支援を訴える江角由利子さん(右)
 江角さんは、東京の被害者自助グループとの交流や夫婦二人三脚できずなを強め、自ら自助グループ「ひまわりの会」代表を務める。「県内で会員はまだ自分一人」と語り、「被害者が傷を分かち合うことで、つらいことも乗り切れる」と支援体制充実や活動への協力を呼び掛けた。
 

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