報道関係

2009年(平成21年)1月16日(金曜日) 日本海新聞
生命のメッセージ展での等身大パネルや遺品を前に、遺族の思いを伝える江角さん。
 島根県の犯罪被害者自助グループ「ひまわりの会」代表の江角由利子さん(60)=同県斐川町=が14日、安来市内で「亡くなった娘からの生命(いのち)のメッセージ」と題して講演。被害者支援の拡大や現状、遺族の思いを訴えた。
 江角さんは、1999年12月末に智頭町で起きた飲酒運転の車の衝突による事故で、被害者で鳥取大学生だった次女の真理子さん=当時(20)=を亡くした。「生命の大切さを感じてもらいたい」と昨年の9月、「生命のメッセージ展」を出雲市で開催した。
 事故後は、自分を責めたり、家事もできない状態が続いた経験を踏まえ、犯罪被害者の日常生活への支援の必要性を訴えた。またメッセージ展について、「娘たちの生きた証を残せてやれた」と振り返った。

 江角さんは「娘が悲しんでばかりでなく、楽しみなさいと言っているよう」と現在の心境を告白。島根県の被害者支援の予算の少なさを指摘し、自助グループでの自身の経験を通し、心の痛みを仲間と分かち合う「ひまわりの会」への参加を呼び掛けた。
 講演は、安来市今津町の安来署で開かれた「やすぎ犯罪被害者ネットワーク」総会であり、会員24人や安来署員約30人が聴講した。
 

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