報道関係

2009年(平成21年)6月25日(土曜日) 毎日新聞
 
 事件や事故で理不尽に命を失った被害者の等身大のオブジェや遺品を展示する「ミニ生命のメッセージ展 in 鳶巣」が、出雲市東林木町の鳶巣コミュニティーセンターで開かれている。29日まで。会場には25人分の被害者のオブジェが並び、命の大切さを伝えている。
オブジェと共に江角さんのウェディングドレスも飾られている  =出雲市の鳶巣コミュニティーセンターで
 同コミュニティーセンターの山崎順子チーフマネージャーが、昨年開かれた「生命のメッセージ展 in 出雲」を企画した交通事故被害者遺族の江角由利子さん(61)=斐川町=に呼び掛け、実現した。山崎さんは高校3年の息子が同展を見て「命は重たい」と話したのを聞き、「伝えなければ」と思ったと言う。
 99年12月26日未明、飲酒運転の乗用車に衝突されて亡くなった江角真理子さん(当時20歳)のオブジェの横には、母親の由利子さんが真理子さんに買ったピンクのウエディングドレスと、30歳の真理子さんにあて「真理子のウエディングドレス姿を見たかった」とつづった手紙が展示されている。
 由利子さんは「生きていることの素晴らしさを感じられます。オブジェからのメッセージを受け取ってほしい」と話している。
 生命のメッセージ展を発案した鈴木共子さんをモデルにした映画「ゼロからの風」の上映もある。27日午後1時半〜、28日の午前9時半〜、午後1時半〜。問合せは同コミュニティーセンター(0853・21・0174)。【御園生枝里】
 

報道関係へ戻る >>