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先だった命(講演)

3.残された者達の苦悩―――死の事実にのたうちまわっています。
 4)父


 2つには、人生の無常、老少不定(だれが先に死んで、だれが後から死ぬということは、定まっていない)であることは、宇宙の真理だということ。たしかに真理であるけど、逆縁(子が親より先に死ぬこと)の場合は、遺された家族にとっては、断腸の思いである。このことは、つきつめて考えれば、明日のことはだれにもわからない。人間に本当に与えられているのは「今日」という時のみである。「今日を大切に生きていくしかない」という思いであった。真理子は、この「真理」を命を懸けて私たちの教えてくれた善知識様であるだろうか。だから禅でも、「今、ここ、自分」重要視するわけですね。
 
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